嘘がつけないキミと 素直になれないオレ
「拓夢?
よく胸のあたり手でおさえてるけど
心臓痛いの?」
「い、痛くねーし…」
萌々のこと好きなことは
親友の大沢にも言ってない
「春休みに同じ高校いくメンツで集まるんだよね」
「えー、じゃあアイツも?」
「うん、もちろん堤(つつみ)も来るよ」
「アイツ大丈夫かな?」
「なにが?」
「アイツ、人見知りだから」
「んー、なんとかなるっしょ」
オレも萌々と同じ高校いきたかった
けど…
頭悪くていけなかった
「大沢、アイツのこと頼むわ」
「え?いいの?オレで?
喜んで!」
「ん?何が?」
「頼まれていいならしかたねーな
彼氏ってことだろ?」
「そーゆーんじゃない!」
「アレ?拓夢今ちょっとイラっとした?」
「別にしてねーし…」
たしかに今ムカついた
大沢が萌々の彼氏とか言うから
冗談でも許せんわ
オレだって萌々と同じ高校いって
一緒に高校生活楽しみたかった
バカなオレが悪いけど
「提、かわいいから
きっとすぐ彼氏できるだろーな」
「は?かわいくねーし!」
思ってないことを言った
萌々はかわいい
オレが1番知ってることを
大沢に言われてまたムカついてしまった
「変なヤツと付き合うなら
ぜんぜんオレの方がよくね?」
「よくない」
「拓夢は別に提のこと何とも思ってないんだろ
なら別に提が誰と付き合っても…」
「アイツ本当は性格悪いから
付き合ったヤツがかわいそうだと思う」
「え!そうなの?マジ?
陰で悪口言ってるとか?
本当は暴力的とか?
部屋汚いとか?
そんな提想像できん」
できないだろうな
悪口も暴力もないから
部屋めっちゃキレイだし
萌々は本当にいい子で
見たまま控えめでおとなしくて
いつも誰にでも優しい
自分を強く主張することは
特にない
いつも人を優先する
「でもさ
ぶっちゃけ提って拓夢のこと好きだよな」
自分を主張することのない萌々だけど
たぶん…
「そお?」
「絶対好きだって!」
「ただの幼馴染なだけだって」
大沢が言うように
たぶんオレのことが好き
たぶんそぉ…
オレはずっと気付かないフリをしてる
オレが先に萌々に好きだって言ったら
萌々はオレに従うと思う
それって萌々の
本当の気持ちじゃないかもしれない
だから萌々から言ってくれるまで
オレは待ってる
「だよな
拓夢はただの幼馴染だよな」
図星だけどムカつく
ゴン!
「いってー!拓夢
暴力反対!」
オレはいつも素直になれない
よく胸のあたり手でおさえてるけど
心臓痛いの?」
「い、痛くねーし…」
萌々のこと好きなことは
親友の大沢にも言ってない
「春休みに同じ高校いくメンツで集まるんだよね」
「えー、じゃあアイツも?」
「うん、もちろん堤(つつみ)も来るよ」
「アイツ大丈夫かな?」
「なにが?」
「アイツ、人見知りだから」
「んー、なんとかなるっしょ」
オレも萌々と同じ高校いきたかった
けど…
頭悪くていけなかった
「大沢、アイツのこと頼むわ」
「え?いいの?オレで?
喜んで!」
「ん?何が?」
「頼まれていいならしかたねーな
彼氏ってことだろ?」
「そーゆーんじゃない!」
「アレ?拓夢今ちょっとイラっとした?」
「別にしてねーし…」
たしかに今ムカついた
大沢が萌々の彼氏とか言うから
冗談でも許せんわ
オレだって萌々と同じ高校いって
一緒に高校生活楽しみたかった
バカなオレが悪いけど
「提、かわいいから
きっとすぐ彼氏できるだろーな」
「は?かわいくねーし!」
思ってないことを言った
萌々はかわいい
オレが1番知ってることを
大沢に言われてまたムカついてしまった
「変なヤツと付き合うなら
ぜんぜんオレの方がよくね?」
「よくない」
「拓夢は別に提のこと何とも思ってないんだろ
なら別に提が誰と付き合っても…」
「アイツ本当は性格悪いから
付き合ったヤツがかわいそうだと思う」
「え!そうなの?マジ?
陰で悪口言ってるとか?
本当は暴力的とか?
部屋汚いとか?
そんな提想像できん」
できないだろうな
悪口も暴力もないから
部屋めっちゃキレイだし
萌々は本当にいい子で
見たまま控えめでおとなしくて
いつも誰にでも優しい
自分を強く主張することは
特にない
いつも人を優先する
「でもさ
ぶっちゃけ提って拓夢のこと好きだよな」
自分を主張することのない萌々だけど
たぶん…
「そお?」
「絶対好きだって!」
「ただの幼馴染なだけだって」
大沢が言うように
たぶんオレのことが好き
たぶんそぉ…
オレはずっと気付かないフリをしてる
オレが先に萌々に好きだって言ったら
萌々はオレに従うと思う
それって萌々の
本当の気持ちじゃないかもしれない
だから萌々から言ってくれるまで
オレは待ってる
「だよな
拓夢はただの幼馴染だよな」
図星だけどムカつく
ゴン!
「いってー!拓夢
暴力反対!」
オレはいつも素直になれない