四人の旦那様〜結婚してください〜
「うっ!」
思わず顔を顰め、声が口から出てしまう。ちょっとした傷なのに、消毒液に少しでも触れると切った時より痛みを感じてしまう。
「ごめんね。少し我慢して」
敦さんはそう言い、傷口を丁寧に消毒した。その後は絆創膏を貼って手当てはおしまい。綺麗な巻かれた絆創膏を見た後、私は敦さんにお礼を言う。
「手当て、ありがとうございます」
敦さんは「いえいえ」と微笑んだ後、私の絆創膏が巻かれた指をジッと見つめる。どうしたんだろう、と私が首を傾げると敦さんはその指に唇を落とした。
「敦さん!?」
指にとはいえ、キスをされたなんて初めてで驚いてしまう。手を引っ込めようと思ったけど、敦さんは強く私の手を掴んでいるため引っ込めることができない。
「こうやって手当てをするのは僕の役目だから。胡桃ちゃんが弱っている姿を見ることができるのは、僕らだけだ。他の誰かになんて渡さない。絶対にね」
敦さんの目がまるでお腹を空かせた猛獣のようにギラつく。その目を見た瞬間、ゾクリと寒気が走って抵抗できなくなってしまった。
思わず顔を顰め、声が口から出てしまう。ちょっとした傷なのに、消毒液に少しでも触れると切った時より痛みを感じてしまう。
「ごめんね。少し我慢して」
敦さんはそう言い、傷口を丁寧に消毒した。その後は絆創膏を貼って手当てはおしまい。綺麗な巻かれた絆創膏を見た後、私は敦さんにお礼を言う。
「手当て、ありがとうございます」
敦さんは「いえいえ」と微笑んだ後、私の絆創膏が巻かれた指をジッと見つめる。どうしたんだろう、と私が首を傾げると敦さんはその指に唇を落とした。
「敦さん!?」
指にとはいえ、キスをされたなんて初めてで驚いてしまう。手を引っ込めようと思ったけど、敦さんは強く私の手を掴んでいるため引っ込めることができない。
「こうやって手当てをするのは僕の役目だから。胡桃ちゃんが弱っている姿を見ることができるのは、僕らだけだ。他の誰かになんて渡さない。絶対にね」
敦さんの目がまるでお腹を空かせた猛獣のようにギラつく。その目を見た瞬間、ゾクリと寒気が走って抵抗できなくなってしまった。