甘い鎖にとらわれて。
お隣さん
*
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朝起きて、つめたい水で顔を洗って。
いただきます、と響くリビングで朝ごはん。
「速報です、ーーーー」
ニュースをBGMにしながら、内容は耳を右から左。
いつも通りの最高の休日、土曜日。
だけど今日は、ほんの少しのイレギュラー。
ーーーピンポーン
食べている最中、出迎えの無機質な音が響いた。
「んん……?誰だろう」
インターホンを確認するけど、ゆるっとした服装で……どこかで見たことがあるような、ないような。
玄関に向かうと同時に、扉の先の人物を想像する。
宅配の人?……でも何も頼んでいない。
大家さん?……今日は朝早くから用事があるって言ってた、から。
セールスの人かな?だったら断りを入れよう。
「はーい」
「あ、おはようございます。今日こちらに引っ越してきたーーー…え?」
「……、え?」