冷徹社長の溺愛~その人は好きになってはいけない相手でした~
「ま、待って、いいの? ありがたいけど、どうやっていくつもり?」
雅さんが焦る。
「バスと電車で行けますので」
「怜士! 運転手貸してよ~」
雅さんが嘆くと、怜士さんが観念した。
「わかった! 午前中は書類整理だったから送らせるよ。それでいいね? 美菜、動物園はお弁当まで。次またゆっくりお出かけするから、今日はそれで我慢できるだろ? ママも辛いのに、一日中ひとりにさせておく気か?」
「まましゃみし、だめね」
「そうだ。わかるな」
「あい!」
美菜ちゃんが元気よく手を上げて返事をすると、怜士さんは「いいこだ」と頭を撫でた。
(うわあ)
仕方が無いな、が入り混じった苦笑に心臓を撃ち抜かれる。
怜士さんと、美菜ちゃんと三人で動物園……。
思ってもみなかった突然のお出かけ。別にデートでもなんでも無いのに、急に舞いあがって緊張してきてしまった。
雅さんが焦る。
「バスと電車で行けますので」
「怜士! 運転手貸してよ~」
雅さんが嘆くと、怜士さんが観念した。
「わかった! 午前中は書類整理だったから送らせるよ。それでいいね? 美菜、動物園はお弁当まで。次またゆっくりお出かけするから、今日はそれで我慢できるだろ? ママも辛いのに、一日中ひとりにさせておく気か?」
「まましゃみし、だめね」
「そうだ。わかるな」
「あい!」
美菜ちゃんが元気よく手を上げて返事をすると、怜士さんは「いいこだ」と頭を撫でた。
(うわあ)
仕方が無いな、が入り混じった苦笑に心臓を撃ち抜かれる。
怜士さんと、美菜ちゃんと三人で動物園……。
思ってもみなかった突然のお出かけ。別にデートでもなんでも無いのに、急に舞いあがって緊張してきてしまった。