私に婚約破棄しようとしてきた王子が、階段から落ちて意識不明になりました【コミカライズ決定】
私、ブランシュ公爵家の長女アリエルと、ドロテ公爵令嬢、そしてこの国の第一王子であるフェリクス殿下は幼い頃からの友達だ。
気が強く素直じゃない私と性格の捻くれているフェリクスは、昔から喧嘩ばかりしていた。
すぐに言い合いになる私とフェリクスを、穏やかで優しいドロテが間に入ってなだめる──というのが私達のいつもの流れだった。
5年前……私達が13歳だった時に、私とフェリクスの婚約が決まった。
「なんで私達が!?」
それが第一声だった。
仲の良いドロテではなく、いつも喧嘩ばかりの私が選ばれた理由はわからないけど……正直、心のどこかで喜んでいる自分がいた。
だって私はフェリクスのことが好きだったから。
気が強く素直じゃない私と性格の捻くれているフェリクスは、昔から喧嘩ばかりしていた。
すぐに言い合いになる私とフェリクスを、穏やかで優しいドロテが間に入ってなだめる──というのが私達のいつもの流れだった。
5年前……私達が13歳だった時に、私とフェリクスの婚約が決まった。
「なんで私達が!?」
それが第一声だった。
仲の良いドロテではなく、いつも喧嘩ばかりの私が選ばれた理由はわからないけど……正直、心のどこかで喜んでいる自分がいた。
だって私はフェリクスのことが好きだったから。