この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている
* * *
「よう、空澄、彩珠。
今日はいつもより来るの晩いな。
デートでもしてたのかぁ?」
デート、って‼
言った、凪紗が。
そんなことを。
それだからか。
飛び跳ねてしまった、心臓が。
「あぁ、そうだけど」
そうだけど、って⁉
凪紗の言葉に。
空澄は。
変えていない、全く。
顔色を。
そんな空澄の言葉と様子。
それらを。
聞いて見ている。
そうすると。
なりそうになる、パニック状態に。
頭の中が。
「おぉ、
デートしてたこと、認めたな」
凪紗が。
している、ニヤリと。
「別に隠す必要もないからな」
空澄っ⁉
さっき。
出かけた、一緒に。
あれって、デートだったの⁉
そう思っても。
なぜだろう。
『あれはデートだったの?』
できない、そう訊くことが。
その間にも。
心詞は。
「デートだなんて、
彩珠ちゃんと空澄くんラブラブだね」
そう言っている、笑顔で。
響基は。
「空澄くんと彩珠さん、
いつの間に付き合ってたの?」
そう言って。
している、驚いた表情を。
なんだか。
進んでしまっているっ。
話がとんでもない方向にっ。