この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている



 あぁ。
 疲れた、今日は。
 いつも以上に。

 このまま起きていても。
 疲れが増すばかり。


 入浴も歯磨きもしたことだし。

 少し早いけれど。
 そろそろ寝ようかな。


「えっ⁉」


 している、寝る準備を。

 そのとき。
 突然、消えた。
 部屋のあかりが。





 どういうこと⁉
 停電っ⁉



 とにかく懐中電灯を。

 それから。
 見に行かなければ。
 他の部屋も。


 そう思い。
 暗い部屋。
 その中で取りに行く、懐中電灯を。


「えぇっ⁉」


 手探りで。
 取ろうとする、なんとか。
 懐中電灯を。

 そんなとき。
 起こった、奇妙なことが。



 窓は閉めてあり。
 入ってこない、風は。

 それなのに。
 舞い上がった、大きくふわっと。
 窓のカーテンが。


 そのとき。
 窓が見え。
 それと同時に。
 見えた、外が。


「え……っ⁉」


 見えた、窓から。

 それは。
 いつもの風景だけではなく———。


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