この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている
「みんな……っ」
入った、視界に。
それは。
みんなの姿。
凪紗、心詞、響基。
それから空澄。
そのとき。
感じた、すぐに。
来てくれた、迎えに。
私のことを。
みんなの思い。
嬉しい、ものすごく。
それから。
感謝している、とても。
だけど。
出る、この家から。
それは。
等しい、無理に。
せっかく。
来てくれた、迎えに。
それなのに。
思う、こんなことを。
それは。
申し訳ない、本当に。
「……ん?
なんだろう、あれは」
申し訳ない、みんなに。
そう思っている。
そのとき。
空澄が手に何かを持ち。
上げた、その手を。
「……っ⁉」
その瞬間。
空澄が持っている何か。
それが。
ぱぁっと光り。
眩しくて。
閉じてしまった、目を。