この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている

解けていく




 伝える、言葉で。

 それは、お父さんにだけではない。


「お姉ちゃん、お兄ちゃん」


 何年か。
 とれていない、ほとんど。
 コミュニケーションが。


 お姉ちゃんやお兄ちゃん。

 二人にも。
 言える、同じことが。







 朝食後。
 出た、ダイニングルームから。

 そうして。
 戻ろうとする、自分たちの部屋に。


 そのとき。
 かけた、声を。
 お姉ちゃんとお兄ちゃんに。

 勇気を出して。



 私の声に。
 お姉ちゃんとお兄ちゃんは足を止め。
 振り返った、私の方に。





 かけた、声を。
 お姉ちゃんとお兄ちゃんに。

 そうしたものの。
 緊張する、なんだか。


 お姉ちゃんとお兄ちゃん。
 二人の視線が。
 向いている、私に。
 感じるから、それを。



 だけど。
 そこは勇気を出して。


「今度、勉強教えてくれないかな」


 少しずつ。
 少しずつでいい。

 まずは。
 歩み寄ってみよう、自分から。


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