この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている



 やっぱり。


 する、話を。

 そのことは。
 とても大切なこと。



 そうすることによって。
 解けていく、雪解けのように。

 お互いが抱いている誤解。
 そういうものが。





 お姉ちゃんやお兄ちゃんも。
 辛くて苦しかったんだ。


「私の方こそ、
 お姉ちゃんやお兄ちゃんが辛くて苦しんでいることに気付けなかった。
 本当にごめんね」


「「彩珠(あじゅ)が謝る必要はないよ」」


 私の言葉に。
 そう言ってくれた、お姉ちゃんとお兄ちゃんは。


 その言葉の中に。
 お姉ちゃんとお兄ちゃんの温かさ。
 それが入っているように感じて。
 ものすごく嬉しくなった。

 そんな気持ちに包まれながら。
 言った、お姉ちゃんとお兄ちゃんに。
「ありがとう」と。


「彩珠、
 彩珠の都合がよかったら、
 今度の土曜日か日曜日に一緒に勉強しよう」


「ありがとう、
 お姉ちゃん、お兄ちゃん」


 言ってくれた、さっそく。
『一緒に勉強しよう』と。


 お姉ちゃんとお兄ちゃんの気持ち。
 嬉しい、ものすごく。



 楽しみだな。

 お姉ちゃんやお兄ちゃんとの勉強会。


< 157 / 198 >

この作品をシェア

pagetop