この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている
「それから、
お姉ちゃんやお兄ちゃんとも話をした」
その話も。
一通りして。
終えた、話を。
そのとき。
心詞と響基が。
「よかった」
そう言って。
喜んでくれた。
凪紗も。
「よかったな」
そう言って。
喜んでくれた。
さっきよりも。
私の頭をわしゃわしゃとしながら。
空澄は。
見つめてくれている、やさしい笑顔で。
発していない、言葉は。
それでも。
伝わってくる。
『よかったな』
そういう思いが。
喜んでくれている。
みんなが私のことで。
そのことが。
嬉しい、ものすごく。
そう感じる。