この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている



 * * *


 放課後。


 今、カフェにいる。
 私と真碧(まみ)さんたちは。



 私の予定は。
 教室でする、話を。
 そのつもりだった。

 だけど。
 真碧さんたちの希望もあり。
 カフェでということに。















 テーブルには飲み物が置かれ。
 飲んでいる、飲み物を。

 真碧さんたちは。
「美味しいね」
 そう言って。
 緩めている、頬を。












 落ち着いた、少し。
 そのタイミングで。
「今から話すことなんだけど」
 そう言った、真碧さんたちに。


 真碧さんたちは。
「うん」
 そう言いながら頷き。
 向く、私の方を。










 真碧さんたちの視線。
 一斉に向く、私の方に。

 そのため。
 一気に緊張が高まる。







 そのせいで。
 渇いてくる、喉がカラカラに。

 このままでは。
 出しづらい、声が。





 だから。
 飲み物を一口飲んだ。

 染み渡っていく、水分が。
 カラカラに渇いた喉に。


 それと同時に。
 緊張も少しずつ治まってくる。

 そうして。
「ふぅ」と。
 小さく息を吐いた。



 そして——。


「……もしかしたら……」


 始める。
 話を——。


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