この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている
卒業
久しぶりに。
行った、学校に。
そうして。
来ている、その日の夜も。
私、空澄、凪紗、心詞、響基は。
『心が呼吸できる世界』の中にある部屋に。
入った、部屋に。
その瞬間。
見えた、みんなのブレスレットの色。
なっている。
全員、緑色に。
「ちょっといいかしら」
私たち五人は。
見ている、お互いのブレスレットを。
そのとき。
部屋のドアをノックする音がして。
惺月さんが部屋の中に入ってきた。