この青く澄んだ世界は希望の酸素で満ちている



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 響基の話。


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 久しぶりに学校に行った日。










 響基は。
 話をした、勇気を出して。
 響基と一緒に行動しているクラスメートの男子三人に。
『今まで貸したジュース代、返して』と。

 だけど。
『なんのこと?』
 そう言われてしまった。





 それでも。
 諦めなかった、今の響基は。
『さんざんジュース代を借りておいて酷いじゃないか‼』
 そう言った。
 教室中に聞こえるような大声で。



 いつもと違う響基に。
 戸惑っている、男子三人。


 それと同じタイミングで。
 見ている、クラスメートたちが。
 冷ややかな視線で男子三人のことを。

 そういうのもあり。
 ついに。
『今までごめん。
 少しずつ返していくよ』
 そう言った、男子三人。
 参ったような表情(かお)をしながら。







 そのとき。
 響基のブレスレットが緑色に。












 そして、その後。

 男子三人からジュース代の全額返金も済み。
 今まで通り一緒に行動している。



 ただ。
 一つだけ今までと違うことが。

 それは。
 男子三人から。
『ジュース代、貸して』
 そう言われなくなった。





 やっぱり。
 よかった、勇気を出して。

 響基は。
 そう思った、しみじみと。















 これが響基の近況報告。


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