狂愛〜虎を照らす月〜
そう言った瞬間、岳は顔だけ振り向いて、私の髪をガシっと掴んだと思えば、貪るようなキスをしてきた。
食べられてしまいそう、、、。
でも、やっとキスしてくれた、、。
そしてキスをしながら、向きを変えた岳はそのまま私を押し倒した。
「ん、、、、ッ、」
下唇を吸い上げられて、唇が離れた。
やだ。離さないで。
もっと。
私は岳の頭の後ろに手を回して、自分から引き寄せ岳の唇に食いついた。
岳を目の前にすると、私はおかしくなってしまうみたいだ。
岳も、答えてくれる。
いつの間にか、主導権は岳に変わる。
息が苦しい。