狂愛〜虎を照らす月〜
「岳。好き」

「お前は、、。んとに。かわいいな。」
岳は少し困ったように眉を下げて微笑んだ。

そして起き上がり、そっとティッシュで拭いてくれた。

岳はいつもそう。
最後ちゃんと綺麗にしてくれる。

優しい。

そして、背中を向けてベッドの縁に座った。

やっぱり、綺麗な背中。

私は、起き上がって背中にキスをした。
たくさん。

「深月。くすぐったい」


「岳の肌さ。気持ちいいよね。しっくりくる感じ」


「お前もな。どこ触っても気持ちいい。触れ合う所全部」


「そう?」


「ああ。だから止まんなくなるんだよ。みてみろよコレ」

そう言って、足元のゴミ箱を顎で指した。

ははは。
ヤバいね確かに。


「ヤバいね。」


「並の女じゃ今頃死んでんじゃねぇか?」


「え?死ぬの?」


「いや、しらねぇけど。お前、鍛えてっから耐えれるだけだと思うぞ?」
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