狂愛〜虎を照らす月〜
「そうだったのか」


「あ!!」


「おい。うるせぇ。夜中だ。」


「ごめ。はは!」


「んで?なんだ?」
岳は裸のまま私を足の間に座らせた。


「あの時、付けてないよね!?大丈夫かな!?」


「ああ。悪い。急だったし付けてない。
でも大丈夫だ。
あの後お前が気失った後すぐに、アフターピル飲ませたから」


「そ、そうだったの?
むしろ何でそんなの持ってんの?」


「俺の遺伝子を無闇にバラまかないためだ」


「ど、どゆことそれ?」


「いや。世の中には変な奴がいっぱいいるんだよ」


「はい?」


「俺も昔、下品な女に催淫剤を飲まされた事があるんだ。」


「そうだったの!?」
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