狂愛〜虎を照らす月〜
「ああ。」


「んじゃ、その人と、、」


「いや。俺、もともと女嫌いなんだよ。
特に下品な女。」


「下品て」


「だから、意地でもしてたまるかと思って、死に物狂いで家に帰って、なんとか耐えたんだ。」


「す、すご、、い、精神ですね」


「ああ。それ以来、もしな、万が一、万が一だぞ?もうお前いるから万が一もないからな?」

必死だな。

「う、うん」


「万が一、俺が襲われた時の為に持ってた。その時すぐには無理でも、時間内に女を捕まえて、飲ませれば防げるから」


「なるほど。」


「まぁ、お前の場合は、俺が襲ったようなもんだったがな。だから、自分のためというよりは、お前のために飲ませた」


「あ、ありがとうございます」
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