狂愛〜虎を照らす月〜
俺はもう、深月以外は抱きたくない。

絶対無理だ。

でも一度抱いてしまったら、間違いなく暴走する。

いつも数人がかりで相手するのに、深月1人で耐えられる訳がない。

しかも相手は、愛する女だ。
絶対に止まらない。

間違いなく壊してしまう。


となると、隔離か。



「隔離しろ」


「本気?」
陸が聞く。


「ああ。深月1人じゃ無理だ。
耐えられないだろ」


「そうか、、」


「ああ。他の女なんて抱く気にもなれん」


「だよな。まあ、そん時考えよう」
朔が言う。


「そだな。まず食おうぜ」
陸も続く。



「岳ー!!美味しいよー!!」
何も知らない深月は、向こうから無邪気な笑顔を見せる。

俺がこの笑顔を守らないと。
壊すわけにいかない。

心からそう思った。

「ああ。たくさん食えな」
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