狂愛〜虎を照らす月〜
12〜岳side〜
ふと目が覚めれば、俺は深月に挿れたまま、覆い被さるように寝ていた。


クソッ!

深月を慌ててみる。

気絶してる!?


ん?
違う。
寝てる。


そして、深月の身体を見れば痛々しい俺の歯形の跡。


クソッ!

深月を前に完全に飛んだ。
やっちまった!

深月、、


こんなになって、、、


ごめんな、、、


今何時だ!?
どんくらいしていた!?

どんくらい寝たんだ!?


俺は深月にスーツのジャケットを巻き付け、横に抱き抱えると部屋から慌てて出た。

「兄貴!!無事か!?もう大丈夫なのか!?」
陸と朔が待っていた。


「おい!何時間たった!?」


「まだ2時間も経ってない!!」


は?
2時間経ってないだと!?
嘘だろ、、、、


俺はいつもこうなると、一日中かかる。
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