狂愛〜虎を照らす月〜
「んッ、、、」

ゆっくりと舌を這わせ、吸い付くように。

「こんなの、腰にいるなんて、誰も思わなかっただろうな」


「そんなに、意外?」


「どうだろうな。俺はもうこれが深月って感じだけど、他のやつはやっぱり驚くんじゃないか?」


「んッ、、そう、、かな」


「今は、日焼けして、ますます似合って見える」


「ふふ。ありがとう」

岳はドレスを全部脱がせると私をベッドに倒した。

そして岳も服を脱ぎ捨てる。


「岳のも。見せて」


私がそういうとベッドに腰掛けて背中を見せてくれる。


「俺のが1番だろ?」

ふふふ。


「うん。似合ってる。岳のが1番だよ本当に」

そして、虎をなぞり、赤い月をなぞる。
本当に、私と岳を描いているようだ。

これを入れたのは、まだ私と出会うずっと前なのに。

だからあり得ないのに。

そんな事を思ってしまう。
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