狂愛〜虎を照らす月〜
17〜深月side〜
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「いやさ、本当ビックリだよね。結婚しちゃうんだもん!!あ!これかわいいー!」

紗理奈は、ランジェリーショップで大騒ぎだ。

「ははは!だよね!でも、毎日楽しいよ?優しいし」


「だからさ。その、優しいってのが全く想像できないよね」


「そう?いつも笑ってるよ?あ、あたしこれにしよっかなー」


繁と透さんは、さすがに中までは入ってこず、2人で店の外で待機している。


「試着しよ!」


「そだね!」

何気に、岳と結婚してから自分で選んだのは初めてだな。


お。いい感じ。
このままこれ着て帰ろっかな。
ふふふ。

岳は、家に帰って来るとすぐに抱きたいって顔をする。
でも、なんとか我慢してるみたい。

別にいいのに。

今日は、これ着て私から誘っちゃおっかな。
ははは!

岳の驚いた顔を想像して笑ってしまう。



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