狂愛〜虎を照らす月〜
「ん、、、」

ここ、、どこ、、?
倉庫?

ハッ!!
紗理奈は!?

そして振り返ると、紗理奈はまだ気を失ったままだった。


キョロキョロと周りを見渡す。


あれ?

誰もいない?


てか、手足も拘束されてないんだが?

え?

これ、誘拐だよね?



「紗理奈!!紗理奈!!」

紗理奈をゆする。
ダメだ。

携帯は!?

ないか、、、。

だよね。


どうすっかな。

さすがに、紗理奈を担いでは移動出来ないしな。


そんな事を思っていれば、ゾロゾロと頭の悪そうな奴らがヘラヘラしながら倉庫の入り口から入ってきた。

私はとりあえず、気絶したフリをして耳を澄ます。


「なぁ、かなりの美人だよな2人とも!
どっちが、若頭の嫁なんだ?」


はぁーん。
やっぱり。
私が狙いか。
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