狂愛〜虎を照らす月〜
すると1人がとんでもない事を言い出した。

「なぁ。ボスが来る前にちょっとだけ味見してみねぇ?
こんな美人、なかなか抱けねぇぞ」


は?


「それもそうだよな!俺らで回すか」


無理。マヂで。

岳とも約束した。
結婚する時に。

何があっても助けるから、それまではなんとか抵抗しろって。
けして諦めるなって。


6人くらいいたよね?

「俺、こっちのかわいい系の茶髪がタイプだわ。」

「ひひひ!んじゃこっちからいただきますか?」


え!?紗理奈が危ない!!

私はガッと目を開いて、紗理奈に手を出そうとした奴の手を捻り上げた。


「いててて!おい!!こっちの女、もう目覚ましやがった!!」


すぐに、私は起き上がり体勢を整える。


そして次々に、男たちに襲いかかった。

襲われるくらいなら、こっちが襲ってやる。


岳との約束が、私の体を突き動かす。


スニーカーに履き替えてて、良かった。
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