狂愛〜虎を照らす月〜
18〜岳side〜
倒れた瞬間、俺はすぐに深月を抱き止める。


すると、深月の兄貴達が凄い勢いで俺たちを横切り、俺たちを守るようにギャングもどきに襲いかかって行った。


そのあとにも、ドカドカと組員が車から降りて加勢する。


朔と陸も、目の色を変えて襲いかかる。


「おい!月島の娘がいるはずだ!探せ!」

俺は組員に叫ぶ。





「いました!!」


「連れてけ!」


深月、、、。

深月を抱きしめる。


深月が倒れる瞬間、鉄パイプが手からカランと転がったのを見た。

あんなん振り回して。

深月の周りには、10人以上はぶっ倒れてた。

お前1人で、一体何人相手してたんだよ。


そして、深月の拳を見れば血が滲んでいた。


クソッ!
許せねぇ。


でも、深月は俺が言っていた通り、力の限り精一杯抵抗したんだ。
自分や友人を守るために。
俺との約束を守るために。


そして気づく。

あれ?靴履いてる。

そして胸を掴む。

あれ?下着も付けてる。
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