狂愛〜虎を照らす月〜
「ねぇ。なんで、胸掴んでんの。」

深月がすごい顔で睨んでる。
意識が戻ったらしい。

「あ、いや。わりー」

俺は咄嗟に謝ってしまう。

そして、ガバッと深月が起き上がった。

「紗理奈は!?」


「大丈夫だ。」


「よ、良かった、、、」

深月はやっと安心した顔をした。
でも、目がギラついている。


「お前、靴と下着脱がされたんじゃねぇの?」


「え?いや?下着は新しいの買ったから早速それに着替えて、ヒールは靴づれしたからスニーカー買って履き替えた」


そういう事か。
だから、繁が待ってたのか。

てっきり素っ裸にされたのかと思った。


深月が、乱闘している所をギラついた目で見る。


「ねぇ。あれ。雅也と拓磨だよね?」


「ああ」


「朔さんも陸さんも」


「ああ」


「ヤバいね」
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