狂愛〜虎を照らす月〜
シャワー浴びないとだよな。

俺の部屋のシャワーはさすがに狭いか。

着替えもいるよな。

俺は悩んで、結局大浴場に連れて行く事にした。

部屋の電話で朔を呼ぶ。

少しすると廊下から朔が声をかけてきた。

「兄貴。お呼びで」

俺は部屋から顔を出す。

「ああ。風呂入れる。着替え準備できるか?」


「え?」


「女もんあるかって」


「あ、すんません。た、たぶん?
いや、ないっすね」


「だよな」


「とりあえず、上がるまで何か用意しときます」


「ああ。頼む」

俺は全く起きない深月をまた抱えて、大浴場へ連れて行って、なんとか身体を洗ってやった。
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