狂愛〜虎を照らす月〜

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俺は、昼間にやっと目が覚めた。

すると、隣で寝ていたはずの深月の姿がないではないか。

朔をすぐに呼び出す。



「兄貴。お目覚めで」


「おい。女はどうした」


「はい。早朝、無事にお帰りになりました。」


「は？」


「兄貴に着替えたら帰っていいと言われたとおっしゃってましたので、お着替えにご案内して、お見送りいたしました。」


「なんだと？」


「兄貴に起こさないように言われたと、あの方がおっしゃってましたので、そのままお声がけしませんでしたけ、、、ど、、、」


俺の目が血走っているのを見て、朔は気づいたようだ。