狂愛〜虎を照らす月〜
そして気づく。

「あ!!」

やばい!!
進藤組の若頭に向かって!!


「なんだよ」
岳さんも、朔さんも、弟さんだろう彼も、急に大声をあげた私に驚いている。


「先日は、大変お世話になりましたのに、ご挨拶もそこそこに、申し訳ございませんでした。
数々のご無礼も。
そして、身元を隠していた事も、この通りお詫び申し上げます。

ご存知かと思いますが、私
龍虎会が濱田組組長を父に、末の娘。
濱田深月と申します。

処分は、私個人の事ですので、何とぞ私だけで納めていただけませんでしょうか。
月島や濱田には何とぞ。
どんな事でも、お受け致したいと思う所存でございます。」



私はガラっと雰囲気を変えて、深々と頭を下げた。


「、、、、、、、、」



え?無視?
聞こえなかったんか?


もう一度言う?
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