狂愛〜虎を照らす月〜
6〜岳side〜
寿司屋に向かう道中。

異変に気づく。

一台付けてきてんな。

俺はミラー越しに朔を見る。


朔も陸も気づいたらしい。

陸は、携帯で組員にメールで連絡をとる。

朔も、少し遠回りを始めた。



そんな間も、くだらない会話は続ける。

深月に余計な心配はかけたくない。


そして、すぐにうちの護衛が前と後ろに数台ついた。


よし。大丈夫だ。


付けてきていた車も、諦めたらしく大人しく進路を変えた。

そして、うちの護衛の数台もそれを追いかけて行った。



ったくよ。
タイミング悪りぃ。


深月を見れば、全く気付いてないようで安心する。


そして、俺たちは目的地である寿司屋についた。


少し離れた所で、護衛が止まった。


陸と朔が車から降りて、後ろの護衛に合図する。


そして、ドアが開けられ陸と朔がドアの両側に立つ。


「深月。ついたぞ。降りろ。」


「あ、うん!」

深月が降りて、俺もすぐ後ろから降りる。

腰に手を回して、エスコートするようにすぐに店に入った。

そして陸がすぐ後ろから付いてきた。
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