狂愛〜虎を照らす月〜



ガラッ

「大将!悪りぃ。遅くなった」
朔だ。


「おお。朔もきたか。ほれ。お前のもあんぞ」
大将が、朔にも出す。


「っほー。うまそう。いただきます」
朔は食べながら、俺と陸にアイコンタクトをして、頷いた。


大丈夫だったって事だ。


これで、寿司が美味く食えるな。


「おいしー!」
深月が喜んでる。


「ははは!どんどん食え!他にも好きなのあるか?なんでもあるぞ?」
大将がデレデレしてやがる。


「んじゃ俺大トロ3つ追加ー」

「俺もー。あと、サーモンとデッカい海老ー」

お前らに聞いてねぇだろ。

「深月は?」

「んじゃ、いくら食べたい!」

「大将。深月にいくら。もりもりな」

「はは!もりもりな!任せろ。岳は?」

「決まってんだろ。全部おかわりだ」

深月がギョッとした顔で俺を見た。


「ははは!深月ちゃん驚くな驚くな!こいつら、まだまだ食うからな?深月ちゃんも遠慮すんな」
大将が深月に声をかけた。

< 76 / 301 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop