狂愛〜虎を照らす月〜
ガラッ
「大将!悪りぃ。遅くなった」
朔だ。
「おお。朔もきたか。ほれ。お前のもあんぞ」
大将が、朔にも出す。
「っほー。うまそう。いただきます」
朔は食べながら、俺と陸にアイコンタクトをして、頷いた。
大丈夫だったって事だ。
これで、寿司が美味く食えるな。
「おいしー!」
深月が喜んでる。
「ははは!どんどん食え!他にも好きなのあるか?なんでもあるぞ?」
大将がデレデレしてやがる。
「んじゃ俺大トロ3つ追加ー」
「俺もー。あと、サーモンとデッカい海老ー」
お前らに聞いてねぇだろ。
「深月は?」
「んじゃ、いくら食べたい!」
「大将。深月にいくら。もりもりな」
「はは!もりもりな!任せろ。岳は?」
「決まってんだろ。全部おかわりだ」
深月がギョッとした顔で俺を見た。
「ははは!深月ちゃん驚くな驚くな!こいつら、まだまだ食うからな?深月ちゃんも遠慮すんな」
大将が深月に声をかけた。