狂愛〜虎を照らす月〜
「はぁー!お腹いっぱい!大将、ご馳走様でした!本当に美味しかったです!今までで1番!!」


「おーそりゃよかった。また、いつでも来てくれな!」


「はい!!」
深月は元気に返事した。


ははは。
すっかり大将の虜になったか。

「兄貴、朔がきた」


「ああ。それじゃ大将。ご馳走様」


「ああ。またこいな!」


そして、来た時同様、ドアを開けて両側に陸と朔が並ぶ。

俺が先に乗り、中から深月の手を引いて支えた。


「あ、ありがとう」
深月は、ニコッと微笑んだ。


「岳。ご馳走様でした。本当に美味しかった!!」


「ああ。良かったな。また来よう」


「いいの!?やったー!!嬉しい!!」


「いつでも。どこでも」

深月は少し驚いたような顔をしたが、またニコッと笑って前を向いた。


「かわいいな」
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