狂愛〜虎を照らす月〜
すると、深月はガバっとこっちを向いた。

「なんだよ」

「え?今、、、」

朔と陸も車に乗りこんで来た。


深月は話すのをやめたらしい。

なんだよ。
ったく。


「はぁー。食った食った。深月ちゃん、また来ような!」
陸が話しかける。


「はい!!是非!!」

俺は2人で来たかったんだけどな。
まぁ、いいか。

どうせ、無理だ。

俺は1人では出歩けない。

必ず誰かは付いてくるからな。

定めだ。


「兄貴、どうする?」
朔が聞く。


「深月、お前、帰りは何時とか言ってあんのか?」

「いや?今日はもともと紗理奈の家に泊まることになってたし。あ、紗理奈って、、、」


「月島んとこの娘だろ?そっちには話は通してある」


「ははは。まぁ、そういう事だから、うちは何も知らないなら紗理奈のとこに泊まると思ってるよ」


「そうか。んじゃ、今日はうちに泊まれ」
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