狂愛〜虎を照らす月〜
「なにが?」


「ここはどこだ?」


「岳の部屋」


「この家はどこのだ?」


「進藤組」


「俺は誰だ?」


「岳」


「俺は何してる?」


「若頭、、」


「だよな?んで?お前は今、そんな俺の上に乗ってる」


「うん」


「普通だと思うか?」


「え?」


「職場まで迎えに行って、深月が食べたい飯を隣りで並んで食わせて。
俺に、敬語を使うなと言われ、名前を呼び捨てで呼ばせてる。
そして、本家に並んで入った」


「ッッッ!?」


「その意味、わかるか?」


「わ、わかんない。ちゃんと言って」

聞きたい。
そこまでさせる理由を。
岳から。


「ははは!深月。かわいいな本当に」


岳がチュッとキスをした。

ッッッッッッ!?


「深月。好きだ。俺の女になれ」
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