桜姫は花と共に散る

高校の入学式

ジリリリリリ─


ん…、朝か…、


ベットの隣にある机で鳴る目覚まし時計を止めようと手を伸ばす。


カチッと音がなると共に目覚まし時計が鳴りやみ、布団から体と起こすと大きく伸びをした。


僕はこの春から高校生になる。今日はその高校の入学式だ。


高校生か…高校生はもう何事もなく、平穏な日々を過ごせますように…


僕は布団から出るとクローゼットにかかってるシワや汚れがひとつない高校の制服に手をかける。


白のワイシャツに腕を通し、ボタンを止める。今日は入学式だからきっちり制服を着ないと先生に怒られそうだ、と思い1番上のボタンから1番下までしっかり止めていく。



黒がベースで薄くグレーのチェック柄のズボンを履いて黒のシンプルなベルトを締めて、赤ワイン色の無地ネクタイも締める。



そして左側の胸辺りには学校の校章のワッペンがつけられた暗緑色のブレザーを羽織る。


お腹辺りにも学校の校章が掘られたボタンが3つついているためそれも全てしっかりと締める。