桜姫は花と共に散る
僕は玄関にカバンを下ろすと再びリビングへ向かい、朝食が並べられている椅子に腰を下ろした。



いただきます、と手を合わせる。



今日の朝ごはんはレタス、ベーコン、目玉焼きと食パン、お椀には朝作ってくれたのかコンソメスープがついであり、コップには牛乳が8分目ぐらいまでついである。



ほんとに母さんは……



洗濯物をカゴに入れて2階へと慌ただしく登っていく。



少しぐらい休んでもいいと思うんだけど……、



母さんの頑張り屋の性格にはほんとに呆れしかない。もちろんいい意味だけど。



でもほんとに、母さんには感謝しかない。母さんが頑張ってくれているから今の生活があると思う。



贅沢ができる訳じゃないけど不便でもない。



今の生活を僕はとても満足していた。



朝食を食べ終えると食器を洗いにキッチンへと向かった。



シンクには母さんが先に食べたであろう食器が洗って置いてあるのを片付けてから自分で使った食器を洗っていく。



そのタイミングで母さんが洗濯物を干し終わったらしく2階から降りてきた。
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