パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~

 それに、彼が本気で結婚といっているとしても、今すぐ弥生を連れて、東京で一緒に住むことは考えられない。

 昨日まで今日、両親に会わすことすら悩んでいたのだ。

 色々と考えていた私に恭弥さんは優しい瞳を向ける。

「とりあえず、週末だけ一緒に過ごしてみてくれないか?」
「え?」

 意外な提案に私は驚いてしまう。

「いきなり東京の俺の元へ来て、環境が変われば弥生も戸惑うだろう。少しずつ慣れる時間を作って欲しい」
 そこでいったん私から視線を外すと、恭弥さんは両親の方へ向き直り頭を下げる。

「週末は私がこちらへ参ります。それならばお許しいただけますか?」
 最後は両親に問いかけた彼に、今度は母が口を開いた。
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