パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 パーティーの時の着飾った自分でも彼の隣にいて大丈夫かと心配だったが、さらにこの二年、子育てに翻弄されてきて、女性磨きなどしてこなかった。肌も昔よりも日焼けしてしまったし、髪もキューティクルがなくなってしまった。

 初めはそんなことを気にしていなかったが、一緒にいる時間が増えるにつれそんなことを気にしだした自分に少しだけ自己嫌悪になる。
 
 しかし、隣で嬉しそうに窓の外を見る弥生に気分を変えると、そっと弥生の髪を撫でた。
 
 こんなに可愛い娘を授かったのだから、自分のことよりも娘の母親として過ごせばいい。彼との関係も弥生を通しての関係。だから、別に人から何を思われても気にしないでおかなければ。

 そんなことを思っていることなど全く知らないはずの恭弥さんが、不意に口を開く。
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