パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない！～内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました～

「今日の服装、俺たちお揃いだな」

「え？」
　言われた意味が解らず、聞き返したあと少ししてようやくその言葉の意味が分かった。

　上下の色が同じなのだ。私も服装を見ていたはずなのに、まったく気づかなかった自分がいやになってしまう。そして、なんとなくおそろいコーデを意識したせいで、私と弥生も同じようなコーデだ。

「嫌ですよね、どこかに寄ってくれれば着替えを」
「いや、俺は嬉しいよ。ふたりとも可愛い」


　間髪入れずに言われたその内容に、私は目を見開く。こんなことをストレートに言う人だと思っていなかった。

　いつも冷静なイメージで、あまり笑顔も見たことがなかった。それがこの一カ月完全に覆された。

「そんなことを言う人だと思いませんでした」