パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
少しくすぐったい気持ちで、ふたりに近寄り弥生を彼から受け取り抱きしめた。

「抱っこ大変じゃないか?」
「大丈夫です。ね、弥生」
 ぐりぐりと額を付けて言うと、弥生は声を上げてキャキャと笑う。

「昼飯にするか」
 その提案に同意すると、私たちは弥生が好きそうなお子様ランチのあるレストランへと入る。
 当たり前のように彼は弥生の食べられるものも覚え、自分の隣に弥生を座らせる。

「恭弥さん、私が」
 立ち上がって移動しようとしたが、それを彼の手が制する。

「大丈夫、俺だってもう弥生に食べさせられる」
 それはわかっている。もともとなんでも器用に何でもこなす人で、弥生の食事も着替えもオムツもすべてマスターしている。

 だから食べさせることを心配しているわけではもちろんない。
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