パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 だからあまり優しくして欲しくない。そう思うのに、やはりこうして私のためにといってもらえると嬉しい。

 矛盾だらけの自分。これから先どうなっていくのだろう。

 そんなことを思っていると、かわいらしい制服姿の店員さんがお子様ランチを運んできてくれる。
 
うどんの中にはコーンやホウレン草が入っていて、その横にはポテトサラダやプチトマトブロッコリーなど、小さな子供でも食べられるメニュー。
 
 それを恭弥さんはマザーズバックから持ってきた専用のハサミを出し、器用に切っていく。
 早く食べたい弥生は、切られたものをすぐに口に運んでいた。

 彼の優しさに甘えた私の前に、湯気を立てたドリアが運ばれてくる。

 いつもはあまり温かいメニューは頼むことが少ないが、今日は隣に弥生がいないため大丈夫だ。

「あつっ」
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