パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
「でも、俺が咲良と弥生が一番大切なのは知ってるだろ?」
 肩を抱き寄せ、チュッとリップ音を立ててキスをする彼を、私はジッと見た。

「どうした?」
 少しの変化をも見逃すことなく。いつでも寄り添ってくれる恭弥さん。


「一番大切なもの……また、増えるかも」

「なにが?」
 想像もつかない様子の恭弥さんに、私はキュッと彼の首に抱き着いた。


「お誘いだと思っていい?」
 私の返事を聞くことなく、早急にキスを仕掛けられて私は慌ててしまう。

「ストップ! 恭弥さん、待って」
 まさか私から抱き着いたのに、拒否されることなどないと思ってたのか、少し傷ついたように見えた。

「違うの、ごめんなさい」

「え? ごめん? なに? 俺なにかした?」
 慌てる恭弥さんの手をそっと握る。

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