パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
そのあとは、恭弥さんからのいつもの心配するメッセージ。
あれだけ仕事人間だった彼が、最近「仕事に行きたくないな」そんな言葉をつぶやくほどだ。
しかし、さすが子供というべきか、あっさりしたもので、そのころにはおもちゃに夢中なのだが、それは内緒にして「泣き止んだから大丈夫だよ」と伝える。
そんな日々を送っている。
その夜。
三人で眠るベッドで、弥生を真ん中にして私たちは横になってると、恭弥さんがまじめな表情で私を見た。
「どうしたの?」
私がそう問いかけると、恭弥さんは弥生と距離を詰めた。
「弥生、弟が生まれてきたらどうなると思う?」
優しく髪をなでながら恭弥さんが、私に逆に問いかける。
確かに赤ちゃん返りのような今、不安がないと言ったらウソになる。
しかし、弥生は弥生で弟が生まれてくるのを心待ちにしている気がする。