パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
「バカね。そんなものでお父さんの味に何かあるわけないでしょ?」
 クスっと笑うと母は立ち上がった。

「さあ、お父さんは怒るかもしれないわよ?」

「それは覚悟してる」
 そう答えるも、父に話せば「そうか」とだけ言っただけだった。

 そんな両親に感謝しつつ、私は店を手伝いながら近所の人たちにも見守られ弥生を出産した。

 予定日より少し早く産まれてしまい、NICUにしばらく預けられたときは、一緒にいられず寂しい思いもしたが、今は普通に育っていて元気いっぱいだ。

 そんなことを思い出しながら、リビングへと向かう。一階は店舗と作業場スペースになっていて、二階、三階が住居部分になっている。
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