パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 数語言葉を交わすだけ、ただ姿を見るだけ、それだけで心が満たされる気がしたし、咲良が元樹と幸せになってくれればいい。そんなことを思っていた。

 しかし、そんな時、とんでもない話を俺は聞かされた。
 
 家同士の付き合いもあり、その頃モデルとして活動し始めたさやか。幼馴染ということもあり、うちによく出入りもしていて、俺たちも気さくに話すことが多かった。

『ねえ、元樹が付き合ってる咲良って子。こないだ他の男との人と一緒にいるところを見たわよ』

それは初めて会ってから、四年の月日が経っていた。俺は相変わらず、家で彼女が元樹や友人と話すところを見かけるだけだった。


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