パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 少しだけくすぶる元樹への嫉妬。日曜日になるたびにどうしてここに来るんだよ。そんなことを思ったことは少なくはない。

 それでも、俺は仕事の忙しさを彼女の笑顔で癒していた気がする。そんな矢先のさやかの一言。

『元樹、騙されてるんじゃない? 本命は他にいて、元樹はお金目当てよ。ねえ、恭弥。何とかしないと』
 
 勝手に彼女に幻想を抱いていたのかもしれないが、元樹とこのまま幸せになると信じていた。

 そんな時、あのパーティーがあった。

 さやかはあんなことを言ったが、きっと何かの間違いだ。そんな思いで彼女に会った。


その日の彼女は、いつもよりドレスアップして、初めて会った時より大人の魅力にあふれていた。
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