パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 一気に沸き上がった欲しいという感情。どうして俺は咲良にだけこんな感情を持ってしまうのだろうか。
 
 元樹を騙しているかもしれない女性なのに。
 そう思う気持ちと、信じたくない気持ち。それが交錯する。


 きっと、このまま今日、元樹と結婚するそんな話を聞くと思っていた。

 しかし、彼女の口から出たのは、俺を誘う言葉。

 嘘だろ?

 信じられない思いと、彼女から元樹を守らなければ。そんな訳のわからない正義感。

 誘いに乗ったふりをして、元樹の裏切りを認めさせて、会心させるそんなことを思っていた。


 しかし、誕生日の彼女を祝っているうちに、心地よい会話と引き付けられる笑顔。


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