パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 やはり一夜の遊びだったのか、付き合っている人の兄と関係を持ったことに罪悪感を覚えたのか、それはわからなかった。


 元樹は何も言わず俺を殴り飛ばしただけだった。たった一言、『俺の大切な人間を傷つけた兄貴をゆるすことはできない』その通りだと思った。

そのすぐあとに、俺は父にアメリカ行きを告げた。弟への罪を償うため、咲良への思いを断ち切るため。

 逃げたと言われれば、その通りだ。俺など幸せになる権利なんてない。

 そう思っていたが、アメリカでも俺は咲良の幻だけを見ていたがした。
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