パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
「さやかだからだな。兄貴、妹のようにかわいがってたもんな」
確かにずっとそばにいた妹のような存在。しかし、それはさやかもそうだと思っていた。
まさか、さやかがーー。そんな思いが沸き上がるが、基樹の言葉に我に返る。
「どうするんだよ。兄貴」
元樹の問いに俺は小さく息を吐いた。
「絶対に俺は咲良を諦めない。奥さんによろしく伝えてくれ。また来る!」
それだけを言うと、俺はもう一度咲良の元へと車を走らせた。