君に、振り向いてほしいから
私は、どれだけ頑張っても、お母さんに褒められることはなかった。
私とお姉ちゃんの兄・飛空は中三。
末っ子の私は、お兄ちゃんとお姉ちゃんに可愛がられていた。
お兄ちゃんもnightに入っていて、よく連絡してくれる。
お父さんも、お母さんも、お兄ちゃんとお姉ちゃんを溺愛している。
私は虐待とかされているわけでもないから、特に気にしない。
お風呂に入り、私は早めに眠りについた。
次の日の朝、リビングが騒がしかった。
一回へ降りると、リビングから出てきたお兄ちゃんとお姉ちゃんが、満面の笑みで抱きついてきた。
「朝陽〜!久しぶりですね、元気にしてましたか?」
「朝陽、寂しくなかったか?」
お兄ちゃんに頷きつつも、お姉ちゃんの口調に違和感を覚える。
どうして、敬語を使っているんだろう?
お姉ちゃんがそっと私の手をひいた。
「朝陽、リビングに行きましょう」
リビングでは、見慣れない男の人と両親が楽しそうに喋っていた。
彼の瞳がお姉ちゃんをとらえる。
その途端、彼が嬉しそうに笑った。
それを見て、やっぱりお姉ちゃんは愛されてるんだな、と思う。
「優日、その子が朝陽ちゃん?」
「はい、私と飛空兄さんの妹です」
「そっかそっか。朝陽ちゃん、俺は白鈴叶多です。宜しくね」
叶多さんが優しく微笑んだ。
この人がkingだなんて思わない。
こんなに優しそうなのに。
「……それで、叶多。朝陽に伝えたいことがあるんだろ?」
「ああ、そうだね、飛空。朝陽ちゃん、満珠学園の風紀委員会寮に住んでみない?もう卒業して、満珠学園にも受かったんだよね?」
確かに私は、前に満珠学園に受かった。
でも……。お姉ちゃんの言う限り、風紀委員会寮に住むということはnightに入るということ。
私とお姉ちゃんの兄・飛空は中三。
末っ子の私は、お兄ちゃんとお姉ちゃんに可愛がられていた。
お兄ちゃんもnightに入っていて、よく連絡してくれる。
お父さんも、お母さんも、お兄ちゃんとお姉ちゃんを溺愛している。
私は虐待とかされているわけでもないから、特に気にしない。
お風呂に入り、私は早めに眠りについた。
次の日の朝、リビングが騒がしかった。
一回へ降りると、リビングから出てきたお兄ちゃんとお姉ちゃんが、満面の笑みで抱きついてきた。
「朝陽〜!久しぶりですね、元気にしてましたか?」
「朝陽、寂しくなかったか?」
お兄ちゃんに頷きつつも、お姉ちゃんの口調に違和感を覚える。
どうして、敬語を使っているんだろう?
お姉ちゃんがそっと私の手をひいた。
「朝陽、リビングに行きましょう」
リビングでは、見慣れない男の人と両親が楽しそうに喋っていた。
彼の瞳がお姉ちゃんをとらえる。
その途端、彼が嬉しそうに笑った。
それを見て、やっぱりお姉ちゃんは愛されてるんだな、と思う。
「優日、その子が朝陽ちゃん?」
「はい、私と飛空兄さんの妹です」
「そっかそっか。朝陽ちゃん、俺は白鈴叶多です。宜しくね」
叶多さんが優しく微笑んだ。
この人がkingだなんて思わない。
こんなに優しそうなのに。
「……それで、叶多。朝陽に伝えたいことがあるんだろ?」
「ああ、そうだね、飛空。朝陽ちゃん、満珠学園の風紀委員会寮に住んでみない?もう卒業して、満珠学園にも受かったんだよね?」
確かに私は、前に満珠学園に受かった。
でも……。お姉ちゃんの言う限り、風紀委員会寮に住むということはnightに入るということ。